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Ethcal for Africa | エシカルアフリカ
Ethcal for Africa | エシカルアフリカ
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WOGNAはアフリカの伝統産業と服飾文化を応援しています
善意の行きつく先
古着を貧困で困っているアフリカをはじめとする世界の地域へ送ろうといった活動は、もはや見慣れた慈善活動のひとつだ。人々は回収場所へ善意と共に古着を持ち込む。寄付した古着は現地で無償で配られると信じているが、実はそうではないらしいのである。仕分け、箱詰め、送料、配分など一体だれが行い、費用はだれが払うのか。稀に私企業が全費用を負担する場合もあるかもしれないが、恐らくそれはレアケース。たいていの場合は、現地で販売される商品と化すのだそうだ。それも非常に安価で。
東アフリカ共同体諸国では、転売されたもの、寄付されたものを含み、2014年の古着の輸入額は3憶米ドル以上にのぼり、それはアフリカの輸入品全体のうち4分の1を占める。また現地の人々が購入している衣類の90%は古着だと言われており、アフリカでは古着は大きな商売となっているのである。
元々は善意による寄付だったのに商売になるなんて・・・でも、これも自由主義経済だから仕方ないと割り切ってしまうには、少しすっきりしない感情が心に残る。それはなぜか。
本当に善意だけで古着を寄付したのだろうか?衣料という資源を簡単に破棄してしまう良心の呵責を、困った人たちを助けたという自負でごまかそうとしているのではないか?極端な表現をすると、「良いことして、良い気分になって、要らない物が処分出来てラッキー」
少なからず、そういう気持ちを抱きながら古着の回収場所に向かったからかもしれない。
アフリカの伝統や産業を破壊!?
また一方で、その行為が結果的にアフリカの伝統文化や地場産業を破壊しているということを、ある人を通じて知ることになった。 欧米や日本から送られる古着は総じて高品質でデザイン性も良い。世界的に有名なスポーツブランドのTシャツが数十円で手に入るとなれば、現地で大人気となるのは想像に難くない。
それに相対して、現地生産の衣料が売れなくなるのは当然の結果。少し考えを進めると分かることだが、現地生産の衣料を作っていたメーカー、その生地を織っていた工場の廃業・倒産が相次いでいるのだそうだ。当然、そこで働く人も職を失うことになる。
その流れを食い止めようと、国によっては中古衣料の禁輸政策を実施したりしているが、既に需要を賄いきれないほど国内の衣料産業が衰退してしまっていて、政策の継続が難しく撤廃を余儀なくされたりしており、問題の解決は非常に難しい。
「ハレの日は伝統的衣装で」廃れつつある文化
カラフルで様々な柄が表現されたいかにもアフリカっぽい民族衣装。中でも「キテンゲ」とよばれるアフリカ特有のカラフルな布は、結婚の結納品として贈ったり、結婚式や子供の授業参観時に着る服をキテンゲを使って一張羅で仕立てるという、いわゆるハレの日の衣装なのだそうだ。とてもステキな文化だな、ずっと大切にしてほしいなと思うのだが、その生地を織る産業が無くなってしまえば継続は困難である。そのステキな文化が廃れつつある原因のひとつが私たちの善意なのだから、私たちの善意が考えもしなかった悪影響を及ぼしているのである。
思いもよらない現実を多くの人に知ってもらいたい
私たちWOGNAは、キテンゲをアフリカから購入しバッグの内装生地として使用したエシカルforアフリカシリーズの販売を開始いたしました。 私たちが購入できるキテンゲの量では、それらを織る工場や産業の存続には大きく寄与はできないかもしれません。しかし、私たち先進国に住む人々の善意が思いもよらぬ形で現地の文化や産業、そこで暮らす人々の生活を変えてしまっているのだという現実を、少しでも多くの人に知ってもらいたいという気持ちが、このシリーズを始めるきっかけとなっています。
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WOGNAはアフリカの伝統産業と服飾文化を応援しています
善意の行きつく先
古着を貧困で困っているアフリカをはじめとする世界の地域へ送ろうといった活動は、もはや見慣れた慈善活動のひとつだ。人々は回収場所へ善意と共に古着を持ち込む。寄付した古着は現地で無償で配られると信じているが、実はそうではないらしいのである。仕分け、箱詰め、送料、配分など一体だれが行い、費用はだれが払うのか。稀に私企業が全費用を負担する場合もあるかもしれないが、恐らくそれはレアケース。たいていの場合は、現地で販売される商品と化すのだそうだ。それも非常に安価で。
東アフリカ共同体諸国では、転売されたもの、寄付されたものを含み、2014年の古着の輸入額は3憶米ドル以上にのぼり、それはアフリカの輸入品全体のうち4分の1を占める。また現地の人々が購入している衣類の90%は古着だと言われており、アフリカでは古着は大きな商売となっているのである。
元々は善意による寄付だったのに商売になるなんて・・・でも、これも自由主義経済だから仕方ないと割り切ってしまうには、少しすっきりしない感情が心に残る。それはなぜか。
本当に善意だけで古着を寄付したのだろうか?衣料という資源を簡単に破棄してしまう良心の呵責を、困った人たちを助けたという自負でごまかそうとしているのではないか?極端な表現をすると、「良いことして、良い気分になって、要らない物が処分出来てラッキー」
少なからず、そういう気持ちを抱きながら古着の回収場所に向かったからかもしれない。
アフリカの伝統や産業を破壊!?
また一方で、その行為が結果的にアフリカの伝統文化や地場産業を破壊しているということを、ある人を通じて知ることになった。 欧米や日本から送られる古着は総じて高品質でデザイン性も良い。世界的に有名なスポーツブランドのTシャツが数十円で手に入るとなれば、現地で大人気となるのは想像に難くない。
それに相対して、現地生産の衣料が売れなくなるのは当然の結果。少し考えを進めると分かることだが、現地生産の衣料を作っていたメーカー、その生地を織っていた工場の廃業・倒産が相次いでいるのだそうだ。当然、そこで働く人も職を失うことになる。
その流れを食い止めようと、国によっては中古衣料の禁輸政策を実施したりしているが、既に需要を賄いきれないほど国内の衣料産業が衰退してしまっていて、政策の継続が難しく撤廃を余儀なくされたりしており、問題の解決は非常に難しい。
「ハレの日は伝統的衣装で」廃れつつある文化
カラフルで様々な柄が表現されたいかにもアフリカっぽい民族衣装。中でも「キテンゲ」とよばれるアフリカ特有のカラフルな布は、結婚の結納品として贈ったり、結婚式や子供の授業参観時に着る服をキテンゲを使って一張羅で仕立てるという、いわゆるハレの日の衣装なのだそうだ。とてもステキな文化だな、ずっと大切にしてほしいなと思うのだが、その生地を織る産業が無くなってしまえば継続は困難である。そのステキな文化が廃れつつある原因のひとつが私たちの善意なのだから、私たちの善意が考えもしなかった悪影響を及ぼしているのである。
思いもよらない現実を多くの人に知ってもらいたい
私たちWOGNAは、キテンゲをアフリカから購入しバッグの内装生地として使用したエシカルforアフリカシリーズの販売を開始いたしました。 私たちが購入できるキテンゲの量では、それらを織る工場や産業の存続には大きく寄与はできないかもしれません。しかし、私たち先進国に住む人々の善意が思いもよらぬ形で現地の文化や産業、そこで暮らす人々の生活を変えてしまっているのだという現実を、少しでも多くの人に知ってもらいたいという気持ちが、このシリーズを始めるきっかけとなっています。