いつの時代も変わらぬ想いを込めて |
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私たちの仕事は、一度失われた命に再び命を吹き込むことです。素材そして自然に感謝し、地元を愛し、人が幸せを感じられるものを作っていきたいという想いで創業より真面目に取り組んできました。その取り組みは、1933年の創業以来、脈々と途切れることなく受け継がれており、社員の一人一人がその気持ちを持ち、ものづくりに励んでいます。
1つのバッグは多いもので60ものパーツから成り立っており、およそ250の工程を経て完成します。通常バッグを作るのは、1人の職人が全行程を手がけることが多いですが、私たちの場合、各工程を分業で行っています。 50年以上も同じ工程を担当している職人もおり、ある意味、1工程を極めるその道のプロともいえます。熟練した技術を持つ職人たちがチームワークを発揮し、みんなで1つのバッグをつくる、それがエールックのやり方です。
私たちがバッグ作りにおいて何よりも大切にしていることは「長く使っていただけること」です。長く使えるというのは品質、機能性はもちろん、トレンドに左右され過ぎないデザインにしなければなりません。長年にわたって、常にお客さまの身近にあるバッグを作っていきたい。いつまでも初心を忘れず、真摯なものづくりを続けてまいります。
皮革商品の縫製産業が盛んな香川県東かがわ市にあって、なにか地元のものを取り入れた製品を作れないかと考えていました。そんな中で香川県の特産であるオリーブに注目、皮をなめす工程に使用することで、独特の風合いを持った”オリーブレザー”が誕生しました。
オリーブレザーは、革特有の匂いを軽減した、人肌にも優しく、透明感のある上品な艶感としっくりと手になじむ風合いを楽しめるように仕上げました。また、オリーブオイルが持つ保湿成分は革の健康的な状態を長く保つ効果もあり、末永くご愛用いただけます。
内装生地、芯材、金具、ファスナーなど皮革以外の素材も、優れた品質の国産素材を多用しています。機能性や使い勝手といったエールックのこだわりは残しつつ、多くの人に受け入れられる良いバッグが出来上がったと自負しております。
エールックを香川の代表企業に育て、メイドインジャパンを世界に発信することで地域や社会に貢献したいと考えています。そのために、まずは働いてくれている社員に、業界でトップクラスの給料を払えるようになりたいです。作業工程を分担し、みんながいて初めて1つのものづくりができるエールックは、一人一人がかけがえのない存在。これからも長い長い歴史を紡いでいくために、私はトップとして適材適所・働きやすい環境づくりに努めてまいります。